六月四日(火)、照曜館コース二年生は国語科校外学習として、博多座(福岡市博多区)にて「六月博多座大歌舞伎」を鑑賞しました。
博多座到着後、舞台を一望できる二階席に案内され、場内を見下ろすと、絢爛豪華な雰囲気に圧倒されました。
華やかな着物の一般客も沢山いて、劇場内は紳士・淑女の社交場のようです。
元号が令和に変わって初めて、かつ博多座開場から丸二十周年記念の大歌舞伎。
人間国宝の尾上菊五郎を筆頭に、大変豪華な顔ぶれと演目が揃いました。
今回の演目は全部で三つです。
初めに『金閣寺』。独特の舞台化粧・隈取(くまどり)や、豪華な衣装、演出などを盛り込んだひたすら華やかな舞台です。
続いて、『保名』。何かしらの原因で正気を失った主人公が、過ぎた日のことを思って舞踊する、歌舞伎舞踊の代表作です。
最後の舞台は尾上菊五郎(おのえきくごろう)家ゆかりの演目「野晒悟助」。
大坂の町を舞台に繰り広げられる、科白回しも分かりやすく明快なストーリーで理屈抜きに楽しめる狂言です。
大詰めは、傘を使った音羽屋得意の大立ち回りで華やかに締めくくりました。
生徒一同、泣いたり笑ったり、最後にはすっかり歌舞伎の魅力の虜(とりこ)になっていました。